自分の問題を解決してくれようとする弁護士に対して、どんなに自分の立場が不利になろうとも、依頼者が嘘をつくことはご法度です。例えば、民事事件の場合、自分の完全勝利だとか、相手に完敗だとかはほとんどないそうです。判決に白黒ついたとしても、その内容には、勝ったほうが譲ることもあるし、負けたほうが少しの利を得ることだって珍しくないのです。依頼者が、円満に、満足の内容で勝ちたいと願っていても、弁護士は8割程度の勝利をつかむことこそが仕事としているものなのです。少しの分があっても依頼者の勝利を援助してくれるものなのです。法廷で相手と戦うことは、この依頼者と弁護士の信頼関係が第一とされます。法廷での対決を目の前に、依頼者に対して証拠の確認や、説明を要求することもあるのです。その際にどれだけ自分の立場が不利であっても、嘘をついてしまっては、法廷に立つための戦略を立てることが困難になってしまうのです。誰でも人間なので、自分に都合のいいことを言ってしまうものです。しかしそのことを弁護士も重々理解しています。依頼者のための戦略が、依頼者の嘘のせいで穴だらけになってしまい、相手に負けてしまうことだって十分に考えられることなのです。依頼者にとっては、弁護士に会った途端に何もかも話さなければならないので抵抗はあるかもしれませんが、嘘をついてしまっては自分の状況が更に悪くなるだけなのです。嘘をつかずに、しっかりと弁護士にすべてを話すことが、解決への第一歩になるでしょう。